輝く女性たち

鍵本妙子さん / NPO法人対馬郷宿

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 対馬生まれではないということは、自己紹介の時必ず言うことです。暮らし始めて何年になるかということも…

 広島県・中国山地のほぼ中央にある。人口1000人弱の田舎で育ちましたので、海のある暮らしは憧れでした。今でも、カーブを過ぎると広がる海の景色には、胸がキューンとなります。地元の人には理解できない感覚でしょう。当たり前だと思っていらっしゃることが、私には非日常なのです。対馬でくらして、20年がたちましたが、まだまだ知りたいことがたくさんあります。また、それを、ご指南してくださる対馬の達人もたくさんいらっしゃるので、興味は尽きないのです。福岡で14年くらしましたが、考古学止まりで、民俗学の扉は対馬に来ないと開いてもらえなかったと思います。(もちろん浅く広くなんですよ)特に、教科書に載っていない対馬です。鎖国時代は出島だけ…と習った世代ですので、一度も門戸を閉めたことのない対馬の姿は、それはもう、想像以上の拡がりを持って押し寄せてきました。明治までは、大陸の玄関だった対馬の姿を想像すると。端っこの不便な暮らしをしなければならないことを当たり前のこととして、受け入れている今の感覚がもったいなくて仕方がないのです。

韓国と日本の間で、ファシリテーター(仲介役)を勤めていた先人の苦労と、夢を想います。国境に接している土地の歴史。沖縄や北海道にも似て、国境もなかった時代のことも想像出来る景色がまだ手付かずで残っています。教科書で習う歴史は武士や特権階級のほんの一部の歴史です。その時、普通の人達はどうしていたんだろう?それが気になって仕方がありません。何を守ろうとしていたのか?今も、大事なものを気付かずに壊そうとしていないか? kagimoto_02
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 じっとしていられないのです。NPO対馬郷宿のHPのスタッフブログ。対馬アートファンタジアのFB。ブログ「見せたい対馬がここにある」も担当しています。ですが、インターネット情報に頼るようになって、たくさんの人と繋がっている錯覚は味わっていますが、現実の世界での人との繋がりがどうなっているのかは、疑問に思うところもあります。ぜひ、本物の対馬に会いに来ていただきたいものです。自慢話だけでなく、対馬の抱える問題に対してもご指南いただけるほど、ファンになっていただきたいと思っています。お待ちしています。

 

(更新 平成28年3月)

ライフ年表

28歳 出産と同時に仕事を退職
35歳 対馬で4世代同居生活スタート
40歳 街づくりワークショップに参加
45歳 半井桃水館完成(NPO対馬郷宿 設立・運営に係わる)

  • 現在の仕事(活動)を始めるきっかけ又はやりがい
  • 2001年の「街づくりワークショップ」のスタートで、自分でも何か役に立てるのではないか?と、実際役立つ現場の作業に係わることができるようになって、子育てや家族以外の異業種の出会いが一度に増えることになりました。主婦として…とか女性の目線で…と意見を求められることが多いのですが、実は、自分がぜんぜん女性らしくないことや、主婦らしくもないことも心苦しいことだと思いながらも、あまりにも卓上の会議に終わっているものが多いことに気づいて、これはこれは大変だ、ここで発言しなければ!!とドンドン心臓に毛が生えてしまいました。

  • 仕事(活動)と家庭の両立で工夫していること
  • 工夫できません。迷惑ばかりかけております。

  • プライベート(休日)の過ごし方
  • 主婦に、本当の休日はありませんが、いつでも、チャンスがあれば、写真撮影をします。

  • 座右の銘(好きな言葉)
  • 【手考足思】

    「手で考え足で思う。大正から昭和にかけて京都を拠点に活躍した陶芸作家・河井寛次郎さんの言葉です。つまり頭脳だけでさかしげに思考するのではない。手で土をこね足でろくろを蹴って作品を作っていく陶工のありようを述べているようなものでもあり、“無私”でありたい希求を語っているようでもある。」
    との解説は、筑紫哲也さん。
    その通りのことです。…チャレンジしながら考えてもいいのではないかなぁと思っています。行動を起こす前から考えすぎて、結局なにもしないこともありますが、できることをコツコツやってみる。…これを信条にしています。

  • これからしたいこと(今後の目標)
  • 対馬に出会ってもらえる人を一人でも多く…きっかけ作り・手助けがしたい。

  • 後輩女性へのメッセージ
  • ※質問の答えの中には、かっこわるいことは書いていません。実は、挫折だらけです。

    ダメな自分も受け入れて、挫折もチャンスに変えることが出来たら良いですね。ユーモアで乗り切ってほしいです。幼いころから、別れを体験すると精神的な成長をしているような気がします。ステキな出会いができるよう、幅広い視野にたって物事が考えられるように、知識を蓄えてほしい。好奇心の窓を閉じてしまわないように、やわらかい心と体を作ってほしい。