輝く女性たち

今西洋子さん / ながさき笑いヨガ倶楽部会員・はつらつ元気塾・老人サロン「楽しく歌おう」の講師

 幼い頃から歌うことが好きだった私は、音楽大学の声楽科を卒業した後、故郷に帰り、群馬県前橋市の河合楽器音楽教室の講師になりました。

24歳で結婚して、長崎に住むことになり、音楽教室の講師としてバイク『ラッタッター』を乗りまわして音楽教室に通いました。

長崎にもようやく慣れてきた頃、夫の父が亡くなり壱岐に転居し、それ以来ずっと壱岐で暮らしています。

 その後、子育てをしながら自宅でピアノ講師をしたり、「コールリーベ壱岐女性合唱団」にも入ったりと、いつも私には、音楽が身近にありました。

  息子が小学3年生の時に、詩人の友人から、自分の書いた詩を歌ってほしいと「銀河少年少女合唱団」を結成して息子の同級生やピアノの生徒・知人の子供らを集めて、数年間活動しました。

 壱岐市地域婦人会副会長を、三年間勤めている頃に、岩本千恵子先生の笑いヨガに出会い、笑いヨガで心が癒されて、私がこれからやりたいことは「これだ!」と思い、岩本先生にお願いして、壱岐に来て頂き、リーダーの資格を取得しました。

その直後、夫が交通事故で入院し、入院中に肺ガンが発覚。福岡の九州医療センターで手術と立て続けに起こり、ショックで私は笑えなくなってしまいました。そんな時でも、岩本先生から温かい励ましの言葉が届き、病棟の片隅で「ホッホッハッハッ」と、息だけで声を出さずに自分自身に気合を入れました。今では、月2回、笑いヨガの体験会を自分の教室で数人のメンバーと続けて5年以上も経ちます。

 以前から手話に関心があり、壱岐市主催の手話通訳養成講座が終了すると、サークルも何も無いので、私達の前に受講した人達や、ろうあの人達から「会って話がしたい」とのことで、『手話サークルえがお』を立ち上げて、月に一回壱岐市福祉施設ひまわりの集会場で集まり、なるべく手話を使って表現するように心がけています。

皆で輪になって

はつらつ元気塾サロン

 

敬老会のステージにて

  次に、歌の指導をする人が不在でストップしていた、はつらつ元気塾の『楽しく歌おう』の講師になりました。

はつらく元気塾は、体操や運動がほとんどなので、歌の要望が多かったのですが、私が歌えるのは、童謡や愛唱歌、イタリア民謡、アリアなどで、懐メロ・演歌・歌謡曲は、あまり知りませんでしたがお引き受けしました。

 はつらつ元気塾は、60歳以上を対象として、認知症予防を中心に行われています。市内4町の大ホールや施設で行われる他、地域の公民館で老人サロンの出前講座として依頼を受けます。私は、キーボードやCDラジカセ、延長コードやマイク等をすべて自前で持参して出向きます。曲目や歌詞は、社会福祉協議会に提出して歌集を作って頂きます。

キーが高い時は、移調して下げて、五線紙に書いてから弾き歌いをします。時間は、サロンでは1時間、はつらつは1時間半です。今まで体得した笑いヨガで発声をしたり、歌と歌の間に笑いヨガを取り入れます。

「手のひらを太陽に」は、手話で表現しながら歌います。友人が振付した「仲良し音頭」は、一度歌い終わった後で皆で踊ります。

 体調を崩し、今後の活動を止めようと思った時もありましたが、沢山の方から「続けてほしい」と言われ自分の出来る事をマイペースで続けています。

  老人のサロンでは、童謡、愛唱歌、懐メロ、演歌、フォークソングなどを歌ったり、わらべ唄での手遊び、笑いヨガや踊りも取り入れています。声を出して歌うと、ストレスを発散してリフレッシュするので、参加者の方は、笑顔で帰って行きます。

 敬老の日には、壱岐の島ホールで10分間ですが「歌って笑いヨガ」を会場の70歳以上の方々と楽しみました。喜びという内側の幸せの4つの要素は、「歌う・踊る・遊ぶ・笑う」という、とてもシンプルな身体の動きで感じられます。

 私は、壱岐に住んでいる全ての人が、笑顔で前向きに暮らしてほしいと願っています。私の身体・体調を整えながら、はつらつ元気塾や手話やコーラスなどを続けていきたいと思います。

                                                (令和元年10月現在)

 

ライフ年表

22歳 名古屋芸術大学 音楽部声楽科卒業後、群馬県前橋市 河合楽器音楽教室講師
24歳 結婚 長崎市河合音楽教室講師
25歳 夫の転勤で壱岐市に移住 ピアノ講師
57歳 岩本千恵子先生の「笑いヨガ」に出会う H25年4月26日『笑いヨガリーダーの資格』を取得
58歳 長崎県男女共同参画推進員に委嘱される
62歳 「はつらつ元気塾」「楽しく歌おう」の講師になる

  • 現在の仕事(活動)を始めるきっかけ又はやりがい
  • 私は、いろんな事をしています。
    【はつらつ元気塾】では、歌い終えた人達が喜んでいる姿を見て感じて、私もうれしくなります。
    【笑いヨガ】では、5年間笑えなかった女性が教室の体験会に来て、「笑えるようになりました。」と、服装も真っ黒一色だったのが優しい色の服を着用され、表情も明るくなりました。笑いヨガのメンバーも彼女を温かく受け入れています。「笑いヨガに来るのが楽しみです」と、ほかのメンバーも言ってくれます。私自身も元気になります。月2回ですが、これからも続けていきます。

  • 後輩女性へのメッセージ
  • 先日、64歳になりました。「よーく生きたなあ」と、自分をほめたくなります。今まで人には言えない事、辛い事、みじめな事、悲しい事、やるせない事、腹の立つ事、八方ふさがり!など、いろんな事がありましたが、本当に苦しい時に、話せる人がいたし、応援してくれる人がいました。どん底から這い上がって来れました。泣きたい時は、泣いたらいい、自分に素直に生きることが一番。全ての経験は無駄ではなく、今後の心の栄養、人の痛みが分かる深い心を持てるようになります。若い人達、前向きに一歩一歩前進して生きてください。