輝く女性たち

安永美穂さん / エステ&ヨガ fleur・fleur~フルール・フルール代表

  ある日のレッスン風景。「今日、私誕生日~。」「おー、おめでとう!いくつ?」「77歳!!」「若い!」「私のほうが上~。」「え?いくつ?」「83歳じゃけど?」「え!6歳上?」「すごかね。私より10歳上じゃん。見習わんば~」「じゃ、歌おう!ハッピーバースデイトゥユー(^^♪)」って、皆さん盛り上がってますけど、見習うってそれ私のセリフです!

これは週に一回のシニアヨガの様子。ちなみに私は今、人生100年としたらちょうど半分。いよいよ半分にきたぞ~と思いきや、ここに来たら”ひよっこ”も同然。

30歳以上年上の方まで、この”ひよっこ”とヨガをしに通ってくれているのですから有り難いことです。

そう、ここには輝く女性のお手本がたくさん。この原稿依頼を頂いた時、私で良いのかと正直悩みました。でも、きっと言ってくださる。「先生、よかとよ。緊張せんで。先生らしく」

 シニアヨガの依頼を戴いたのは、6年前の事。体育学部時代の怪我をきっかけに20代からヨガを続けて、インストラクターとしても8年間教えていましたが、シニアは怪我が心配なことから勉強不足と避けていました。

でも、お声がけ下さるならしっかり学んでみようと、京都まで出向き講習を受け、町主催のシニアヨガ教室に参加してくださった方々が引き続きできるようにと始まりました。

その頃、自分が年齢を重ね古傷が痛んだりしてきたことも後押しとなりました。

痛みがある中でどう楽しんでいくか、ヨガは筋肉を強化したり、身体を整えることはもちろんですが、今の自分をそのままに受け入れることを学びます。体が思うように動かなくなってから、そういう自分も愛せればどんなに豊かだろう。そして私もそうありたい。年齢を重ねても輝く皆さんがおられるこのクラスから学ぶことは本当に多いです。

 ヨガ教室を始めた頃、島に1人だったインストラクターも今は、私を含めて5人となりました。いろいろな年代の方が自分に合う先生とヨガに親しむことができ、さらに観光で島を訪れる方々が日々の生活から離れ、ヨガを通して人生を見つめ直すきっかけとなれば嬉しく思います。

 

シニアヨガ

 

サロンでのエステ風景

  ある日のエステサロン。

「五島に帰ってきたいなって思ってるんですよね。」海外から帰省してエステを受けに来てくれたお客様。「緊張するなぁ、初めてなんです。」と硬い表情。

上五島の椿オイルとエッセンシャルオイルで好きな香りを選んだり、お茶を飲みながらお花の足湯でリラックス、お背中のマッサージへと、手と肌が触れ合う時間が長くなってくると不思議に心もほぐれてくる。私は、手から伝わる何か。それを感じようと意識を集中させる。そして私自身もリラックスしながら良い気を循環させてゆく。身体がほぐれていくとお互いの心がオープンになる。「いつでも帰っておいで。何もないけど何でもあるよ。」「そう、何もいらないんですよね。本当は。心が豊かになりたいんです。」終わってから穏やかな笑顔で話す彼女は、表面だけでなく内側から輝く美しさを放つ。そして帰り際に彼女が言ってくれた言葉。「ずっと勉強しているんですよね。ここで。私もこれからをよく考えてみます。」この仕事をしていると、人生の節目というと大袈裟かもしれないが、そういう瞬間に立ち会うことがある。もちろんそれは私だけの力ではない。この島の光と海風と、山々の緑そして島の人々のエネルギーとがひとつになって、気づきというものをもたらしてくれると私は思っている。

  そしてもうひとつ。サロンを始める前くらいから「やってくれない?」とお声がけを戴き、ぼちぼち続けていた司会のお仕事。アナウンススクールに通っていたといっても実力不足は否めない。若い頃は、笑いで済まされていた間違いも、さすがに五十を過ぎると勉強不足に恥ずかしくもなる。でも、ステージの袖から出演者の皆さんの横顔を見ると生き生きしていて、裏方さんの熱い思いを知って、私もまだまだ学びたいと思うのだ。そう、ここでも。

 そうして、輝く笑顔を作る仕事をと言いながら、ヨガ&エステを初めて14年目。そんなきれいごとは言っていられない家の中。。。。片付け誰がやるの?今日のゴハンは~?社会教育活動と銘打って合唱やら図書ボランティアにも忙しい。

先日は、卒業生保護者でのバザー販売。前日の仕込みの片づけをしようとして、足を踏み外し側溝に落ち生傷が絶えない。。「だから、落ち着きなさいって言ったでしょう!」幼い頃よく母や姉に言われていた言葉を思い出して、帰り道”くすっ”と笑う日々。

 若い頃、想像していた50歳のイメージには程遠く、どの分野も勉強せねばと思うことばかり。落ち着いて(笑)

 でも、その都度その都度よき師に出会い、お声かけしてくれる人に感謝して与えられた仕事をやってみる。そこから新しく見えるものがあり、また学ぶことによって道が続いていく。人生は面白いです。そう、この原稿依頼も尊敬する友人からのものです。ここがまた私の大切な節目となりそうです。 (令和元年11月現在)

蛤浜での外ヨガ

 

ライフ年表

22歳:ヨガに出会う アナウンススクールに通う
23歳:ハウステンボスで接客の楽しさを知る
35歳:子供の社会教育活動(合唱や図書ボランティア)に携わり始める。子育てをしながら家族の協力を得て、エステティシャンとヨガインストラクターの資格を取る
37歳:エステ&ヨガ フルール・フルール開業
44歳:シニアヨガにも活動を広める
50歳:大浦お慶プロジェクト原稿依頼を頂き、これからの生き方について考えを深める

  • 現在の仕事(活動)を始めるきっかけ又はやりがい
  •  エステサロンをしようと思ったきっかけは、ハウステンボスに勤めていた頃、開業1年目で先輩方の接客に関する想いを身近で感じられたこと。それ以来、ホテルやスパが大好きで結構色々なサロンを巡っていた。
    五島にもこんな場所があったらいいのにと思ったのと、自分が結婚する時、この島にブライダルエステが無かったので、無いなら作ろうと(笑)無いなら作ればいい。必要とされたら学ぼう。いつからでも始められます。

  • プライベート(休日)の過ごし方
  •  島外では、本屋さんか図書館、カフェ、そして大好きな合唱を聴きに出掛けます。
    島内では、その日一番気持ちよさそうな場所で、外ヨガ&手作りランチ。石畳を猫とお散歩。
    最近はマインドフルネスも学び始め、瞑想タイムも多いです。心が静かになります。
    それと行きつけの喫茶店があります。ずっと通っている大切な場所です。

  • 座右の銘(好きな言葉)
  • 『なりたかった自分になるのに遅すぎるということはない』
     理想の自分って、いろいろな出会いや経験を重ねていくと変わっていくものだと思うんです。
    感じ方や考え方が変わっていく自分も柔軟にゆっくりと味わいながら、いつなりたい自分に近づけるだろうって楽しみを持っていたい。
    終わらない旅かなと思いつつ。

  • これからしたいこと(今後の目標)
  •  現在、ミニデイなどで行っているヨガと歌を組み合わせたシニアヨガのプログラムをもっと増やして確立させていきたいと考えています。志を同じくする友人とこれから一層高齢化が進んでいく中で、笑顔になれる時間を提供したいですね。合唱の子供達とふれあえるプログラムも出来たらいいなと思います。
    みんなが住みたくなる幸せな島作りのお手伝いができれば嬉しいです。