輝く女性たち

坂井 由加利 / NPO法人ひらど海てらす

 東京で東日本大震災を経験したのが、大きな転機となりました。東京には10年ほど住んでいましたが東日本大震災をきっかけに、物事の価値やライフスタイルについて考えはじめ、次第に地方へ移りたい気持ちが大きくなったところで「平戸市」と出会いました。

移住フェアで初めて平戸市と接点を持ち、そこから移住を決めるまで2カ月ほどだったと思います。(実際に引越しが終わったのは4か月後)当時は、両親や友人はとても驚いていましたが、私は何事も直感を信じるかつ決めたらすぐ行動しないと気が済まないタイプなので、あっという間に移住を決めてしまいました。

 観光や旅行業のバックグランドがあったことから観光協会に転職し、旅行業務、海外・国内の誘致を担当しました。

仕事の中で街の歴史や特徴を学びながら、私が感じたこの街の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと日々考えていました。

しかし街を知るうちにどの地方も直面している都市部への人口の流出、経済の衰退、空き家、耕作放棄地の増加などの多くの問題をかかえている事を知りました。

 こんなに青く澄んだ空や海に囲まれ、農作物や海の恵みを受けた自然豊かな環境。

 1時間ほど車を走らせれば少し大きな街もありさほど不便は感じない。

東京にいるよりはずっと生きていく環境がよくなったと思うのですが、街の人口は減り続けるばかりです。

この街に残りたい!帰ってきたい!住んでみたい!と思わせるポイントって何だろう?住みやすい街ってどんな所だろう?考えるようになりました。

 楽しく暮らしたい、近所で助け合えると安心、こどもを育てやすい環境がある、そして大人が本気で笑って楽しむ姿をみて育った子供はまたここ(故郷)に帰ってきたいと思うのではないかな?と思うのです。

そこから地域の方、移住仲間の協力を得て“住みよい、楽しいコミュニティ”づくりを目指して移住3年目の年にNPO法人を立ち上げました。

 

ある日のビーチクリーンアップの様子

 

ビーチクリーンアップの活動のひとこま

 幼児から低学年を対象に「こども英会話教室」を始めました。地域に住んでいる外国人の方を先生にお迎えして、歌やダンスなど体を動かしながら楽しく英語にふれる事を目的にしています。

子供たちの興味や知りたい力ってすごいんですね。

 どんどん英単語を吸収していく姿が見ていてとっても頼もしいです。

ハロウィーンやクリスマスなどイベント時には仮装をしたり、保護者にダンスを披露。子供たちが楽しんでいる姿を見るのは私にとっても楽しい時間です。

クリスマス

 

 

 

 

ハロウィーン

 ビーチクリーンアップ、こども英会話教室、サマーキャンプなどNPOの活動は地域の方の協力がなくては実行できません。これからも積極的にいろんな方の知恵や協力を頂きながら助け合い、支え合える“住みよく、楽しいコミュニティ”づくりを目指していきたいと思います。                                                                                                                                                                                                           (令和2年5月現在)

ライフ年表

22歳:世界1周クルーズに乗船し世界の大きさを目の当たりにする。そのままそのクルーズの主催旅行会社に就職。
27歳:カナダ・モントリオール市へ。語学勉強&旅行会社に勤務
33歳:東京で東日本大震災を経験
37歳:長崎県平戸市へ移住。観光協会に就職し国内・海外誘致、旅行業務など担当
40歳: NPO法人ひらど海てらすを設立
41歳: 結婚、平戸市在住

  • 現在の仕事(活動)を始めるきっかけ又はやりがい
  •  平戸市に移住後は、観光協会で街のPRや誘致活動に努めました。たくさんの方に平戸を知ってもらいたいと日々仕事に励んでいましたが、街のイベントなどをお手伝いする機会もあり、多くの方と知り合いになるうちに地域の抱える問題や、より良いコミュニティってなんだろうと考えるようになりました。
    そこからは、住みよい、楽しいコミュニティ作りを目指して友人たちの協力を得てNPO法人を設立するに至りました。

  • 仕事(活動)と家庭の両立で工夫していること
  •  なるべく家に、仕事を持ち込まないように心がけています。
    とても便利な時代なので、スマートフォン1つで仕事ができます。気がつけば家でもずっと携帯を握って仕事をしていることがありました。「これはさすがに良くない。」と思い、夫が帰ってくる時間までに仕事を終わらせるようにし、休みが重なる日は完全オフ。
    毎日の夕食時に「今日はどんな1日だった?」とお互いに話すようにしています。

  • プライベート(休日)の過ごし方
  •  旅好きなので時間ができるとこれまで出会った友人を訪ねて遠出をします。長い付き合いになる友人たちは、今では国内外を問わず各地に住んでいます。旅のルートを考え、景色を楽しみながら最終目的は彼らとの再会。再会は、私にとっていろんなインスピレーションを生むきっかけにもなり元気をもらえます。
     知らない世界を見る事、体験する事、感じる事は心を豊かにし、感覚に彩りを与ると思っています。まだ地球上には知らない世界がたくさんあると思うと、年を重ねても気持ちがうきうきします。

  • 座右の銘(好きな言葉)
  • Think globally, act locally

    「地球規模で考え、足元(地域)から行動しよう」環境問題で使われる重要でとてもわかりやすいフレーズです。視野を広く大きく持って、小さくても足元から活動、行動しよう。それがその先にある大きく広くいろんな結果へとつながっていくのだと信じています。

  • これからしたいこと(今後の目標)
  •  細くても長く今の活動を続けていきたい。
    現在、商店街にある木造3階建の空き家を改修しています。廃材、古材、リユースできる備品を積極的に利用しています。ここをコミュニティの拠点として、多くの人が集う憩いの場となるようにオープンに向けてがんばっています。よりよいコミュニティってなんだろう?といつも自問自答しています。悩むことも多々ありますが、何事も楽しむことを忘れずにチャレンジしたいと思っています。