輝く女性たち

南こころさん / 五島うどんと海塩の店 虎屋

“上五島で家業の手伝いから経営者に”
 私は長崎県の西の島、上五島に生まれ育ちました。上五島は船で渡らないと行けない島で、最近は教会群でも知られるようになったかと思います。
 そんな海に囲まれた島で、小さい頃から家業の「五島うどん」と「海塩」を作るお手伝いをしながら育った私は、高校を卒業したら島を出て行く人たちのように「コレをしたい!」「何になりたい!」と将来の夢を強くもってなかったために、本当に自分のしたいことを見つけたらその時こそは!!と思いつつ、必要とされた家業(当時はあまり好きではありませんでしたが)をとりあえず手伝うことにしました。
 今の私の1日は、三人娘の子育てと「虎屋」の経営。父が他界して私が後を継ぐことになりました。 
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 “父が始めた製麺と塩づくり、夫も加わって新製品を開発”

 私が小学校低学年の頃、父がトラヤ製麺所を始めました。父はうどんを作るうちに、うどんの原材料は小麦粉と塩水と菜種油と椿油なのですが、こんなに海が目の前に広がっているのに原料となる塩を自家製に出来ないものかと考え、塩作りに挑戦しました。悪戦苦闘の末「海塩ごとう」が出来ました。
 そこからは「五島うどんと海塩の店 虎屋」として島外へ向けて五島の味を発信してきました。手書きのダイレクトメールにはじまり、テレビで宣伝していただいたり、ホームページも作成しました。それから私が結婚して10年になった頃、夫も海に携わる仕事がしたいと参戦することになりました。

 その翌年に父が他界しましたが、夫も試行錯誤を繰り返し、ようやく自分の作った塩と五島の特産品である飛魚を使ってアンチョビならぬ「あごんちょび」を完成させました。小さな工場で商品たちを作ったり、雑用も多くてんてこ舞いの毎日を過ごすこの頃です。

 

 

 

“お客様にやる気をいただき 沢山の人たちに後押しされて”

 小さい頃はあまり好きではなかった私のお手伝いでしたが、このように広がっていくうちに、「美味しかったから」とまた注文して下さるお客様に満足感や、やる気をいただいています。そして支えてくれる母や兄弟たちや虎屋に携わってくれる人たち、世間話をしながら一緒に仕事をしてくれる従業員がいて、そして私を困らせ、時に怒らせ、笑いや感動を運んでくれる3人娘や夫にとっては、家でもバタバタと家事をする私に良い点数は付けてもらえないとは思いますが、そんな沢山の人たちに後押ししていただいて私の今の仕事があります。

(更新 平成28年3月)

図1 

ライフ年表

 18歳 家業の手伝いを始める
 23歳 結婚
 24歳 出産
 36歳 父他界・「虎屋」代表者に
 37歳 「あごんちょび」経済産業大臣賞受賞

  • 現在の仕事(活動)を始めるきっかけ又はやりがい
  • 父が他界したことから、代表者に。
    五島うどん作り、商品を広めること、売っていくことが仕事。
    やっぱり、お客様からおいしかったからとまた注文をいただくことが嬉しいです。

  • 座右の銘(好きな言葉)
  • 【やればできる!!】

    何事もやる気を持って!と私より娘達に対してかな?

  • これからしたいこと(今後の目標)
  • 家族や従業員が毎日仕事や生活を楽しくできたらと思います。
    大きな事よりまず身のまわりから。
    そしておいしいものを作りつつ、上五島を一緒に発信して行けたら、もっと多くの人に知ってもらえたらと思います。